ソフトウェア販売大手ソースネクストの顧客情報管理システムが不正アクセスを受け、約2251万件の氏名・住所・電話番号・メールアドレスおよびパスワードが外部へ流出した。調査の結果、パスワードは暗号化して保管されていたものの、復号に必要な鍵情報が同一システム内に配置されており、実質的に暗号化されていない状態(平文同様)で流出したことが判明。企業のセキュリティ管理体制における技術的安全管理措置の不備および注意義務違反が争点となった。
懲役 0 年を求刑
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判決: 原告(被害者ら)の請求を一部是認。被告に対し不法行為(民法715条・709条)に基づく損害賠償を命じる。
量刑: 懲役 0 年
被告は2251万件という膨大な個人情報を保有する事業者として、極めて高度なセキュリティ体制を維持する義務を負っていた。にもかかわらず、パスワードの暗号鍵を同一システム内に配置するという初歩的かつ致命的な技術的過失を犯した。これは個人情報保護法第23条の安全管理措置義務に明確に違反し、顧客のプライバシーおよび認証情報の安全性を侵害する不法行為を構成する。ただし本件は民事上の不法行為責任・債務不履行責任の追及対象であり、刑事罰の直接適用(拘禁刑等)の対象外であるため刑期は発生しない。
「個人情報保護法第23条(安全管理措置)」は、単に『暗号化のアルゴリズムを適用したか』という形式的判断ではなく、『復号鍵の管理を含めて漏えいを防止できる実質的体制であったか』を評価する根幹規定であるため。
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